SEO最前線

SEOコンサルタントが最新のSEO情報をお届けします

AIはブランドを認識しても言及しない:新調査結果

概要

Victorious社の2026年第2四半期四半期検索レポートによると、AIプラットフォームは質問された場合、ブランドの96%を正確に認識できますが、購入者が特定のカテゴリでブランドを尋ねた場合、89%のブランドはAI生成された回答に全く現れませんでした。

この調査では、AIがブランドを認識しているだけでは不十分であり、AIがそのブランドに言及するためにはそれ以上の要因が必要であることを示しています。

研究方法論として、175のブランドを対象に、8つのAIプラットフォーム(ChatGPT、Claude、Gemini、Copilot、Perplexity、Google AI Overviews、Google AI Mode、Meta AI)でAI認識(ブランド説明の正確性)とAI言及(カテゴリ調査の質問への出現頻度)という2つの異なるシグナルを測定しました。

分析の結果、参照ドメインの数とサードパーティのウェブ言及が、AIからのブランド言及と最も強い関係性を示しました。これらのシグナルは、ブランドのウェブ全体での全体的な知名度を表します。

また、サードパーティの言及に関しては、2,000ページ未満の言及しかないブランドは、AI回答で名前が挙がるのがわずか3%でした。これを超えると言及率は大幅に上昇します。

さらに、バイヤージャーニーの各段階でAIが信頼する情報源が異なることが判明しました。問題認識プロンプト(初期段階)では、動画や政府機関サイト、専門コミュニティ、企業の教育コンテンツといった情報源が引用されますが、ブランド名が直接言及されるのは0.10%に過ぎません。

一方、カテゴリ調査プロンプト(比較検討期)では、ディレクトリ比較サイトからの引用にシフトし、ブランドが言及される頻度は12倍以上になります。

AIが依拠する情報源は業界によっても大きく異なり、オフサイト戦略の重要性を示唆しています。結論として、AIはブランドを認識しているものの、可視性はバイヤージャーニーの各段階でAIが信頼する情報源に表示されるかどうかにかかっています。

解説

この調査は、AIが浸透する現代の検索環境において、企業がブランドの可視性をどのように確保すべきかについての重要な示唆を与えています。

AIに「知られている」ことと「言及される」ことの間に大きなギャップがあるという発見は、SEO戦略を再考するきっかけとなるでしょう。単に自社サイトの情報がAIに認識されているだけでは不十分で、ユーザーが購買行動を起こす際にAIに推奨されるような深い信頼性と知名度の構築が求められます。

特に注目すべきは、参照ドメインの数サードパーティサイトからの言及がAIからの言及に強く相関している点です。これは、GoogleのE-A-T(専門性、権威性、信頼性)シグナルがAIアルゴリズムにおいても重視されている可能性を示唆しており、自社サイト以外の場所での権威性構築がいかに重要であるかを強調しています。

2,000ページ未満の言及ではAIからの言及率が3%と低いというデータは、オフサイトSEOやPR戦略の重要性を浮き彫りにします。ブランドは、広範なウェブ上でのプレゼンスを構築し、多くの第三者サイトから言及されるような努力を継続的に行う必要があります。

また、バイヤージャーニーの段階に応じてAIが信頼する情報源が異なるという点は、コンテンツ戦略の最適化に直結する非常に実用的なインサイトです。

ユーザーが課題を認識する初期段階では、質の高い教育コンテンツを提供し、自社がその分野の専門家であることをAIに認識させることが重要です。この段階では直接的なブランド言及が少なくても、将来的な信頼構築に繋がります。

一方、ユーザーが具体的な解決策を比較検討する段階では、業界の主要なディレクトリや比較サイトでの存在感が決定的に重要になります。これらのサイトで良い評価を得て、上位に掲載されることが、AIからのブランド推奨に直結するため、これらのプラットフォームへの積極的な関与が不可欠です。

最終的に、AI時代におけるブランドの成功は、単一のSEO施策に頼るのではなく、ユーザーの購買行動フェーズとAIの学習プロセスを深く理解した、包括的なデジタルプレゼンス戦略にかかっていると言えるでしょう。


  • 掲載元: Search engine journal
  • 公開日: 2026-07-29T05:00:32+00:00

AI Recognizes 96% Of Brands But Mentions Almost None, New Study Finds