概要
OpenAIが公開した消費者利用データによると、ChatGPTのアクティブユーザーの半数以上が、現在英語以外の言語を主に使用しています。特にスペイン語、ポルトガル語、アラビア語が最も一般的な非英語圏の言語です。
この統計には、Free、Go、Plus、Proなどの個人向けプランが含まれていますが、企業向けや教育機関向けの利用は反映されていません。プラットフォームが2022年に開始されて以来、非英語圏での利用は全体の成長とともに増加しています。
OpenAIのSignalsプログラムは、消費者のプラン利用状況を追跡しています。2023年7月を基準とすると、ChatGPTの週間アクティブユーザーはすべての大陸で増加しており、特にアフリカとアジアでの相対的な成長が最も速いと報告されています。
また、人間開発指数(HDI)が低い国々で最も速い相対的成長が見られ、OpenAIはFreeおよびGoプランを通じて低コストでのアクセスを引き続き提供しています。非英語圏での利用の中でも、より利用者の少ない言語の成長が顕著です。
2026年6月時点では、100万人以上のユーザーを持つ言語の中で、ウズベク語、カザフ語、ビルマ語のアクティブユーザーが最も大きく増加しました。
別の分析では、ChatGPTを6ヶ月間利用したユーザーは、1日のメッセージ送信数が約50%増加し、試行するタスクの種類が2倍になることが示されています。このデータは、特定の期間に作成されたアカウントの小規模なサンプルに基づくものであり、プラットフォームの全歴史を表すものではありません。
OpenAIは、名前に基づく性別推測を用いて分析した結果、女性的な名前を持つ人々の利用が、現在では分類可能な名前を持つユーザーの中で最も多いと推定しています。これは昨年、男女間の利用差が解消された後に逆転したものです。
解説
今回のデータは、ChatGPTのユーザーベースが多様化し、もはや英語圏中心ではないことを明確に示しています。これは、グローバル市場、特にこれまでデジタルツールの恩恵を十分に受けてこなかった地域でのAIの普及が進んでいることを示唆しており、非常に重要なトレンドです。
注目すべきは、アフリカやアジア、そして人間開発指数(HDI)の低い国々での急速な成長です。これは、ChatGPTの無料プランや低コストプランが、これまで情報アクセスの障壁となっていた言語や経済的格差を解消し、デジタルデバイドの縮小に貢献している可能性を示唆しています。
しかし、このユーザー層の変化は、コンテンツ提供者やビジネスにとって新たな課題を提示します。記事が指摘するように、ChatGPTの検索機能(Retrieval layer)が、非英語のプロンプトに対してもバックグラウンドで英語のリソースを参照している現状は、検索結果の関連性やニュアンスの損失につながる可能性があります。
企業は、自社の情報やサービスが非英語圏のユーザーにも適切に届くよう、多言語対応戦略を再考する必要があります。単なる翻訳だけでなく、各言語圏の文化や文脈に合わせたコンテンツ、そしてAIが参照するデータの言語多様性を意識したSEO対策がより一層重要になるでしょう。
AIモデルのトレーニングデータや検索インデックスの多言語化、そしてそれらを通じた地域特有の情報の網羅性向上が、今後のAI開発における重要な焦点となるはずです。
- 掲載元: Search engine journal
- 公開日: 2026-06-30T18:53:34+00:00

ChatGPT Users Are Now Mostly Non-English via @sejournal, @MattGSouthern