概要
Lily Ray氏の新たな分析によると、Google AI Overviewsは自社を宣伝する「ベスト」リスト記事を引用する一方で、その背後にあるブランドを推奨から除外するケースが69%に上ることが判明しました。ブランドは自社宣伝のリスト記事を使ってAI検索結果に影響を与えようとしてきましたが、Googleはそれらのページを引用しながらも、代わりに競合他社を推奨しているとRay氏は指摘しています。
解説
この調査結果は、Google AI Overviewsが、従来のオーガニック検索とは異なる評価基準を持つ可能性を示唆しています。自社の商品やサービスを「最高」と称するリスト記事は情報源として引用される可能性はありますが、それが直接的な推奨には繋がらないという現実は、コンテンツ戦略において非常に重要です。
「引用は推奨ではない」という原則は、今後AI検索におけるコンテンツの役割を考える上で、常に念頭に置くべきでしょう。特に、中小企業や新興ブランドにとって、このデータは厳しい現実を突きつけています。
自社サイトで自社製品を絶賛するコンテンツは、AIに情報として取り込まれることはあっても、最終的にユーザーに推奨されるのは、すでに市場で強い地位を確立しているブランドや、多くの第三者からの言及があるブランドである可能性が高いからです。これは、E-E-A-T(経験、専門知識、権威性、信頼性)の概念がAI検索においても極めて重要であることを示唆しています。
コンテンツ作成者は、もはや単にキーワードを詰め込んだり、自社製品をひたすらアピールするだけの記事では不十分だと認識する必要があります。真に価値のある情報を提供し、読者の課題を解決することに焦点を当て、客観性と中立性を保つことが不可欠です。特に「ベスト〇〇」のような比較コンテンツを作成する際は、自社製品の利点だけでなく、競合製品も公平に評価し、全体像を提示する姿勢が求められます。これにより、GoogleのAI Overviewに「中立的で信頼できる情報源」として認識される可能性が高まります。
また、オーガニック検索での可視性低下が報告されている点も深刻です。2026年5月コアアップデート以降、自社宣伝色の強いコンテンツに依存してきたサイトは特に影響を受けている可能性があります。これは、Googleがユーザーにとって本当に役立つ、独立した視点を持つコンテンツを重視する姿勢をAI検索でも一貫して強化している証拠と言えるでしょう。Redditなどのユーザー生成コンテンツサイトや第三者レビューサイトが引用を増やしているのは、Googleが「実際の声」や「多様な意見」を価値ある情報源と見なしている明確なサインです。
企業は、第三者によるレビューや言及を増やすための戦略に注力すべきです。自社サイト内での一方的なアピールだけでなく、外部サイトでの評判形成、ユーザーコミュニティとの連携、権威性のある第三者サイトからのリンク獲得など、多角的なアプローチがAI検索時代にはさらに重要になります。さらに、コンテンツ作成においては、FTCの消費者レビュー規則のような法的要件も考慮し、透明性を確保することが不可欠です。虚偽や誤解を招く情報、あるいは広告であることを隠したコンテンツは、法的リスクだけでなく、Googleからの評価を大きく損なう可能性があります。
- 掲載元: Search Engine Land
- 公開日: 2026-06-18T15:47:53+00:00

Google AI Overviews cite self-serving listicles, but recommend competitors 69% of the time