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トラフィック減、リードの質向上:GoogleはB2Bマーケティングを改善しているか?

概要

2026年、B2Bマーケティングにおける「トラフィックが増えればリードが増え、売上が増える」という長年の常識が崩れつつあります。この変化は、見方によってはマーケティングの改善と捉えられます。

生成AIは、購買プロセスの初期段階である情報収集(トップ・オブ・ファネル)を効果的に吸収し、ウェブサイトへの訪問なしにSERP上で完結させています。バイヤーは「最高のCXアウトソーシングベンダー」のような検索を行うと、従来のリスティングを見る前に、AIが生成した要約や推薦、厳選された結果に接し、ベンダーのショートリストを入手します。

Seer Interactiveの2026年AIO調査によると、AI Overviewが表示されるSERP上で引用されなかったブランドは、オーガニックCTRが2025年から67%低下しました。一方で、AI Overviewに引用されたブランドは、同じSERP上の競合他社と比較して、インプレッションあたりのオーガニッククリック数が120%増加しています。これは普遍的なトラフィック減少ではなく、「引用されるブランド」と「引用されないブランド」の間の格差が動的な要因となっています。

現在、生成AIはバイヤーの主要な調査方法となり、ベンダーのショートリストはウェブサイト訪問前に確定されます。B2B購買プロセスの80%はベンダーの関与なしに進んでおり、連絡が取れる頃には、ほとんどの候補が絞り込まれています。

AIモデルは、ケーススタディ、第三者の引用、検証済みレビュー、編集コンテンツなど、ベンダーの信頼性シグナルを統合します。このプロセスにより、最も強力で裏付けのある存在感を持つベンダーが浮上します。信頼性の低いベンダーは、クリックの意図形成前に調査段階で完全に選考から外されます。

ファネルの最上部が消滅したことで、残るのは「フィルタリングされたパイプライン」です。これは、すでにベンダー調査を終え、発見的な質問ではなく購買決定を携えて接触してくるバイヤーを意味します。

SEOはかつて可視性を評価していましたが、現在は信頼性を評価するようになっています。AI検索時代においては、最も強いデジタル上の信頼性を持つ企業は、訪問者数が減るかもしれませんが、その代わりに、ますます適切なバイヤーを引きつけるでしょう。

解説

本記事が示すように、現在のSEO戦略は、単なる可視性を追求するフェーズから、企業やコンテンツの信頼性をいかに高めるかというフェーズへと移行しています。特にB2Bマーケティングにおいては、質の高いリードを獲得するためにこの変化への適応が不可欠です。

AIに引用されるための5つのステップは、この新しい信頼性重視のSEOにおいて非常に実践的です。

ステップ1の「自社がどこで言及されているか(いないか)の監査」は、現状把握の出発点です。Google Search Consoleで低CTRのトランザクションクエリを確認し、AhrefsSEMrushで第三者からの言及状況を分析しましょう。競合との差を把握し、ChatGPTなどの生成AIで自社がどのように言及されるか手動で監査することは、具体的な課題特定に繋がります。

ステップ2の「AIが読めるケーススタディの作成」は、信頼性構築の要です。匿名性を排し、具体的な数値データ、成果、そしてSchema.orgマークアップを用いた公開を徹底することで、AIが正しく情報を読み取り、評価する助けとなります。

ステップ3の「AIが信頼する媒体への寄稿」は、コンテンツの権威性を高めます。PRデータベースではなく、実際に寄稿実績のある著者をターゲットにし、的確なピッチでアプローチすることが成功の鍵です。自社サイトへのリンクも忘れずに行い、相互の信頼性を高めましょう。

ステップ4の「AIが引用するレビュープラットフォームでのレビュー獲得」では、営業担当者から顧客への個別化された依頼が効果的です。誠実なレビュープロセスを構築し、ネガティブなレビューにも迅速かつ丁寧に返答することで、企業の信頼性がさらに向上します。

ステップ5の「著者のウェブ全体での検証可能性確保」は、AIがコンテンツの専門性を判断する上で非常に重要です。LinkedInプロフィールの充実、ウェブサイト上の著者紹介ページの整備、外部寄稿時のリンク設置など、著者情報を一貫して管理し、AIが信頼できる専門家であると認識できる環境を整えましょう。

これらの対策は時間とリソースを要しますが、結果として、より購買意欲の高い「質の良いリード」を効率的に獲得できるB2Bマーケティングへの転換を可能にします。量から質へのシフトは、もはや避けられないトレンドです。


  • 掲載元: Search engine journal
  • 公開日: 2026-06-18T05:00:38+00:00

Less Traffic, Better Leads: Is Google Fixing B2B Marketing?