概要
Googleは、AI検索の可視性に関する2つの新しいSearch Console機能をテストしています。一つは、ウェブサイトがAI OverviewsやAI Modeに表示されるかを制御するトグルで、もう一つは、AI機能でのURLのパフォーマンスを示す専用のレポートです。
このレポートでは、インプレッション数、ページ、国、デバイス、日付が時間単位で確認できますが、クリックデータは含まれていません。Googleは現在、次にどの指標を追加するかについてウェブサイトオーナーと協議しているとのことです。
これまで、AI検索における表示は標準のSearch Consoleデータにまとめられており、分離して測定する方法はありませんでした。新しいレポートはAIの回答にどのページが表示されたかを個別に示す視点を提供しますが、クリックデータがない点は依然として課題です。
英国の競争市場庁(CMA)は、Googleに対し、パブリッシャーがAI検索機能(AI OverviewsやAI Mode)からのコンテンツ使用をオプトアウトできることを義務付けました。このオプトアウトは、通常の検索結果におけるランキングには影響しません。
また、GoogleはパブリッシャーがコンテンツをAIモデルのトレーニングに使用することからもオプトアウトできるようにする必要があります。これは、規制当局がAI機能への参加を標準の検索インデックスから分離するよう要求した初のケースであり、パブリッシャーにとって重要な進展です。
Googleの2024年5月コアアップデートは、11日間にわたる不安定なロールアウトを経て、6月2日に完了しました。サードパーティの追跡ツールは、ロールアウト中に何度か高い変動性を示しました。
Googleは主要なアップデートが完了してから少なくとも1週間はデータを分析するのを待つよう推奨しています。一部のSEO専門家は、今回のアップデートで従来のランキングは回復したものの、AI生成の回答での表示が失われたと報告しており、両方のサーフェスを確認することの重要性を示唆しています。
Googleはクリエイター向けのSearch Profilesを立ち上げました。これは、クリエイターのYouTubeチャンネル、ソーシャルアカウント、リンクをGoogle検索の一箇所にまとめるカスタマイズ可能なページです。
資格要件として、YouTube、Instagram、Xのいずれかで10万フォロワー以上、またはTikTokで30万フォロワー以上が必要です。この機能は現在米国でのみ利用可能で、既存のナレッジパネルを強化する可能性があります。
このプロファイルは、ユーザーがフォローしているウェブサイトからのコンテンツをDiscoverでより多く表示させることにも役立ちます。しかし、10万フォロワーという最低基準は、ほとんどの独立系クリエイターや小規模パブリッシャーを対象外としています。
解説
今回のGoogleの発表は、AI検索の可視性を管理するためのインフラがようやく整備され始めたことを示しています。特に、Search ConsoleにAI検索専用のレポートとオプトアウトのトグルが導入されることは、サイト運営者にとって大きな前進です。これにより、これまで不透明だったAI検索におけるサイトのパフォーマンスを、より具体的に把握できるようになります。
しかし、レポートにクリックデータが含まれないという点は依然として大きな課題です。表示回数だけでは、AI回答がユーザーの行動にどの程度影響を与えているかを正確に測定することは困難です。Googleが今後どのような指標を追加するかに注目しつつ、SEO担当者は表示回数だけでなく、他の分析ツールも併用して間接的な影響を多角的に評価する必要があります。
英国のCMAによる規制は、パブリッシャーにとって画期的な「勝利」です。AI機能への参加と標準検索インデックスからの排除を切り離すことを規制当局が要求したのは初めてであり、これはGoogleが他の地域で自主的に提供しているコントロールに法的な裏付けを与えるものです。日本を含む他の国々でも同様の動きが広がるか、今後の展開に注目が集まります。
2024年5月コアアップデートでは、「従来のランキングは回復したが、AI回答での表示は失われた」という可視性の分離が報告されており、SEO担当者はこれまでのオーガニック検索だけでなく、AI OverviewsなどのAI生成回答の「サーフェス」も同時に監視する必要があることを強く示唆しています。アップデート後の分析では、両方のパフォーマンスを慎重に評価することが不可欠となります。
Search Profilesは、大規模なクリエイターがGoogle検索上で自身のブランドとコンテンツを一元的に管理し、ユーザーとのエンゲージメントを高めるための強力なツールです。ただし、10万フォロワーという高い敷居は、大多数の小規模パブリッシャーや個人クリエイターにはまだ遠い存在であり、資格要件の緩和が今後の普及を左右するでしょう。
全体として、AIが検索体験の中心になりつつある中で、その影響を測定し、管理するためのインフラ整備が遅まきながらも進んでいる状況です。SEO担当者は、常に最新の変更を把握し、AI検索と従来の検索の両方に対応できる戦略を構築していく必要があります。これは、単にランキングを追うだけでなく、ユーザーが情報をどのように消費しているかを深く理解することにもつながります。
- 掲載元: Search engine journal
- 公開日: 2026-06-05T12:30:34+00:00

Google Tests AI Search Data, UK Requires Opt Out – SEO Pulse via @sejournal, @MattGSouthern