SEO最前線

SEOコンサルタントが最新のSEO情報をお届けします

Core Web Vitals: WordPressとAstro、他プラットフォームとのパフォーマンス比較

概要

最新のHTTP ArchiveCore Web Vitalsテクノロジーレポートは、主要な7つのコンテンツ管理プラットフォームのパフォーマンスを比較しています。このレポートは、ページの重さ(ページウェイト)やPageSpeed Insights Lighthouseスコアが、必ずしも実際のCore Web Vitals (CWV)パフォーマンスを予測しないという驚くべき洞察を提供しています。

Core Web Vitalsは、ウェブページの読み込み速度、読み込み中の安定性、ユーザーが感じる応答性をGoogleが示す指標です。これは小さなランキング要因ではあるものの、ユーザー体験の向上、コンバージョン率の増加、広告パフォーマンスの改善に貢献するため重要です。

データはChrome UX Report (CrUX)による実際のユーザーデータと、HTTP Archiveによるラボベースのテストデータを組み合わせて収集されました。これにより、ページウェイトと実際のCore Web Vitalsパフォーマンスの相関関係が検証されています。

比較の結果、Dudaが約85%のサイトで「良好なCWVスコア」を獲得し、トップに輝きました。Dudaはページウェイトも約1.78 MBと最も軽い部類でした。2位のWixもページウェイトはDudaより重いものの、上位に位置しています。

しかし、3位のShopifyは特筆すべき結果です。約79%のサイトが良好なCWVスコアを記録しましたが、そのページウェイトは約3.77 MBと最悪で、Lighthouse監査スコアも低いものでした。これは、ページウェイトの軽減だけがCWV改善の唯一の道ではないことを強く示唆しています。

Shopifyが高いCWVスコアを維持できるのは、レンダリングの安定性、レイアウトのずれ防止、迅速なインタラクティブ性、そしてCDNインフラを通じたリソースの積極的な最適化によるものです。これらの要因は、実際のユーザー体験を測定するCrUXの評価に好影響を与えます。

一方、最下位となったのはWordPressで、約49%のサイトのみが良好なCWVスコアでした。WordPressはページウェイトも重く、Lighthouse監査スコアも低い結果です。Astroは最軽量のページウェイトでしたが、CWVスコアは4位でした。

このレポートの重要な結論は、Core Web Vitalsパフォーマンスが単に「最も軽いページ」を競うものではないということです。実際のウェブページの複雑さを効率的に管理し、LCPINPCLSといった個別のCWV指標に影響する技術的な障害点をうまく処理できるプラットフォームが、競争上の優位性を持つということです。

解説

今回のレポートから読み取れる最も重要な点は、Core Web Vitals (CWV)の最適化が、単にページウェイトを減らすという単純な話ではないということです。Shopifyが示すように、重いページであっても、プラットフォームのアーキテクチャや最適化の工夫次第で高いCWVパフォーマンスを達成できることが明らかになりました。

これは、Lighthouseのラボテストスコアと実際のCrUXデータが異なる側面を評価していることを示唆しています。Lighthouseは開発段階での技術的な健全性を測るのに役立ちますが、実際のユーザー体験(キャッシュ、CDN、繰り返し訪問、デバイス、接続状況など)を考慮したCrUXのデータこそが、真のCWVパフォーマンスを映し出します。

特にECサイトのような複雑な機能を多く含むサイトでは、LCP(最大コンテンツの描画)、INP(次世代インタラクションへのペイント)、CLS(累積レイアウトシフト)といった個別のCWV指標の技術的障害点をいかに効果的に回避するかが鍵となります。Shopifyは、レンダリングの安定化、レイアウトシフトの防止、インタラクティブ性の迅速な提供、CDNを活用したリソース最適化によって、これらの課題を克服していると考えられます。

したがって、SEO担当者やウェブサイト管理者は、漠然と「サイトを速くする」と考えるのではなく、LCPINPCLSそれぞれに対して具体的な改善策を講じる必要があります。例えば、LCPには画像の最適化やレンダリングブロックの解消、INPにはJavaScriptの効率化やメインスレッドのブロック回避、CLSには画像のサイズ指定や遅延読み込みコンテンツの管理が有効です。

WordPressが最下位にランクされたのは、その汎用性の高さゆえの課題を浮き彫りにしています。非常に柔軟性が高い一方で、適切なテーマやプラグインの選択、そして最適化がなされなければ、パフォーマンスが低下しやすい傾向にあると言えるでしょう。

サイトの目的や必要な機能(特にECサイトなど複雑なもの)を考慮し、プラットフォームが複雑なコンテンツをいかに効率的に配信できるかという視点で選定することが、今後のCWV最適化においてより重要になります。単なる軽量化にとどまらず、複雑性を効率的に管理する能力が、パフォーマンスの競争優位性をもたらすでしょう。


  • 掲載元: Search engine journal
  • 公開日: 2026-05-27T09:17:08+00:00

Core Web Vitals: WordPress And Astro Versus Everyone Else via @sejournal, @martinibuster