概要
Ahrefsの調査によると、AIに引用されているページではスキーママークアップ、特にJSON-LDが一般のページよりもはるかに多く見られます。しかし、これは相関関係であり、因果関係ではない可能性がありました。
解説
本調査の最も重要な点は、スキーママークアップの追加が、AIによる引用数の増加に直接的に寄与するという定説に疑問を投げかけていることです。
既存の常識として、AIに多く引用されるページはスキーマを導入している傾向があるため、スキーマがAIからの引用を増やす「レバー」だと考えられてきました。しかし、この調査は、その関係が単なる相関関係であり、スキーマそのものが引用数を増やす因果関係ではない可能性を示唆しています。
具体的には、スキーマを導入するサイトは、一般的に技術的SEO、質の高いコンテンツ作成、リンク構築、サイトメンテナンスなど、他のSEO施策にも積極的に投資している傾向があります。AIシステムは、そうした全体的にSEOが強化された質の高いコンテンツを引用する可能性が高いため、結果的にスキーマが導入されているページが多く引用されるように見える、というのが実態と考えられます。
「AIに引用数を増やしたい」という目的だけで、既にAIから引用されているページにスキーマを追加しても、データ上は大きな効果は見込めない、と解釈できます。
また、searchVIUの実験で、主要なAIシステムがリアルタイムでページを取得する際に、JSON-LDなどの隠れたスキーマを無視し、表示可能なHTMLコンテンツのみを抽出していたという結果は非常に重要です。AIが直接スキーマを利用して情報を取得しているわけではない可能性が高いことを示唆しており、AIの引用メカニズムを理解する上で考慮すべき点です。
もちろん、リッチリザルト、音声アシスタント、ナレッジグラフ、エンティティ認識など、JSON-LDスキーマを利用する多くの正当な理由が引き続き存在します。したがって、これらの目的のためにスキーマを導入することは有効です。
しかし、既にAIに認識されているページで、AI引用数の純粋な増加を唯一の目的としてスキーマを追加する場合、その投資対効果は低いかもしれません。もし自身のサイトで効果を検証したい場合は、記事内で提案されているように、テストページとコントロールページを設定したA/Bテストを行うことが推奨されます。
- 掲載元: Ahrefs Blog
- 公開日: 2026-05-11T16:36:19+00:00

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