概要
広告主は、Googleが従来の動的検索広告(DSA)から移行を進める中で、AI Maxの機能、特にランディングページを細かくコントロールする機能の不足について疑問を投げかけています。
デジタルマーケティングの専門家であるGabriele Benedetti氏は、AI MaxがDSAが提供していたようなURLベースのターゲティングコントロールを欠いている点を指摘しました。DSAでは、ウェブサイトの構造(カテゴリ、URLパス、ページルール)に基づいてキャンペーンを構築し、トラフィックの誘導先を細かく制御できました。
この詳細なコントロールは、特に大規模なウェブサイトを管理する広告主にとって、関連性、ユーザーエクスペリエンス、そして最終的なコンバージョン率に大きく影響するため重要です。これは、現在のGoogle広告における「自動化とコントロール」の間の広範な緊張関係を浮き彫りにしています。
Google広告リエゾンのGinny Marvin氏は、AI MaxがURLルール、カスタムラベル付きのページフィード、広告グループレベルでのURLインクルージョン、キャンペーンレベルでの除外設定など、いくつかのURLベースのコントロールをサポートしていると説明しました。
しかし、彼女は「ページに含まれる」条件など、DSAのすべてのターゲティングルールが現在サポートされているわけではないことを認めました。Googleはコントロールを完全に削除するのではなく、その仕組みを再構築している段階です。
詳細なルール設定の代わりに、広告主はAIが解釈できるページフィードやラベルのような構造化されたインプットを使用するように促されています。DSAからAI Maxへの移行においては、既存のURLルールは引き継がれますが、編集できない読み取り専用となります。これは一時的な措置に過ぎません。
Googleは、年内にアカウントレベルでのコンテンツベースおよびタイトルベースの除外設定など、コントロールをさらに拡張する計画があると述べています。これは、在庫切れ商品を自動的に除外するAI Maxの既存の「インベントリーアウェア」機能を補完するものです。
結論として、AI Maxは進化していますが、詳細なコントロールの点ではまだDSAの完全な代替にはなっていない、と広告主は明確に主張しています。
解説
この議論は、Google広告が提供する自動化機能と、広告主が求める詳細なコントロールとの間で常に存在するトレードオフを浮き彫りにしています。AI MaxのようなAIを活用したキャンペーンは、パフォーマンスの最大化と運用の効率化に貢献する一方で、特定のビジネス要件を持つ広告主にとっては、これまで可能だった細やかな調整ができないという課題があります。
特に、複雑なウェブサイト構造を持つ企業や、特定のランディングページへの厳密なトラフィック誘導が必要な広告主にとって、DSAが提供していたURLベースのキャンペーン構築機能は非常に重要でした。AI Maxへの移行を検討する際には、既存のDSAキャンペーンで活用していた具体的なコントロールがAI Maxでどのように代替されるのか、あるいは代替可能でないのかを詳細に検討する必要があります。
Googleが提示するページフィードやカスタムラベルといったアプローチは、AIに最適化された新しいコントロールの形であり、広告主はこの新しいパラダイムに適応することが求められます。これは、単なるツールの変更ではなく、キャンペーン管理の考え方自体を変えることを意味します。広告主は、ウェブサイトの情報をより構造化して提供することで、AIが意図したとおりに機能するように「教育」する必要があります。
また、既存のDSAルールが読み取り専用になるという点は、一時的な解決策であり、将来的にはこれらのルールをAI Maxの新しい形式に移行させるか、代替する戦略を立てる必要があることを示唆しています。Googleが計画しているアカウントレベルでの除外設定の拡張は、ブランドセーフティや広告の品質を維持するための重要な機能となり得るでしょう。
最終的に、AI Maxの導入は、自動化による効率と拡大のメリットと、詳細な手動コントロールを失うリスクとのバランスを慎重に評価した上で行うべきです。ビジネスの特性に合わせて、AI Maxのどの機能を活用し、どの部分で従来のコントロール手法を維持または代替するかを明確にすることが成功の鍵となります。
- 掲載元: Search Engine Land
- 公開日: 2026-05-07T18:07:02+00:00

AI Max vs DSA: Advertisers question control as Google responds