概要
Googleの3月コアアップデート後、アグリゲーターやユーザー生成コンテンツ(UGC)プラットフォームの米国検索での可視性が低下したことが、Amsiveの分析で明らかになりました。その一方で、一次ブランドサイト、政府ドメイン、およびコンテンツのオリジナル作成者は可視性を獲得しました。Amsiveは、このパターンを、過剰にインデックスされていたUGCやアグリゲーターコンテンツに対する「修正」と解釈しています。
AmsiveのLily Ray氏は、2,000以上のドメインをSISTRIX Visibility IndexデータとDataForSEO APIを介したGoogle Product Taxonomyタグを用いて分析し、アップデート開始日である3月27日と完了日である4月8日の可視性を比較しました。ただし、SISTRIXはオーガニックトラフィックではなくキーワード可視性を測定しており、他の要因も影響しうる点には注意が必要です。
最大の可視性ポイント減少はYouTubeで、567ポイントを失いました。これは、過去のアップデートにおけるWikipediaの減少よりも約30%大きいものですが、YouTubeの可視性はこの3月初旬の急上昇前のレベルに戻っただけで、新たな最低値を記録したわけではありません。その他、Redditは64ポイント、Instagramは48ポイント、Xは46ポイント減少しました。
カテゴリ別では、旅行分野でオンライン旅行代理店(OTA)やアグリゲーター(TripAdvisor、Yelp、Expediaなど)が減少した一方、ホテルチェーン(Hiltonなど)や政府系のNPS.gov、空港ウェブサイトは増加しました。仕事と教育の分野でも、求人情報アグリゲーター(Indeed、ZipRecruiterなど)が減少し、企業のキャリアページや政府サイト(BLS.gov、USAJobs.govなど)が上昇しました。
健康分野では結果が分かれ、GoodRxとNIH.govは上昇したものの、Cleveland Clinic、WebMD、Mayo Clinicは減少しました。Googleは消費者向け健康情報サイトよりも信頼性の高い情報源を好む傾向があるようです。ただし、一部の大きな損失ドメイン(例:Reddit、Indeed)はアップデート直後に可視性が回復しており、この減少データはアップデート期間中の一時的なスナップショットであり、最終的な安定点を示しているわけではありません。
これらの調査結果は、今月発表された400以上のサイトを対象としたZyppyの分析とも一致しています。Googleは3月コアアップデートで何が変更されたかについては詳細を明らかにしていませんが、このデータは3月27日から4月8日までのアップデート期間中の可視性のスナップショットとして解釈されるべきです。多くの分野で、コンテンツを集約、リストアップ、またはコメントするプラットフォームが可視性を失い、コンテンツを作成または所有するサイトが可視性を獲得したというパターンが示されています。
解説
今回のGoogleの3月コアアップデートは、検索結果における情報源の信頼性とオリジナリティを重視するGoogleの姿勢を強く示唆しています。特に、一次情報源やコンテンツの所有者が優遇される傾向が顕著であり、アグリゲーターやユーザー生成コンテンツプラットフォームの可視性が減少したことは、この方向性を明確に表しています。
これは、ウェブマスターやコンテンツ制作者にとって重要な示唆を与えます。自社が提供する情報やサービスの独自性と価値を最大限に高め、公式な情報源としての権威性を確立することに注力すべきです。単に情報を集約するだけでなく、独自の知見や一次データを提供することが、今後ますます重要になるでしょう。
特に、健康や金融といったYMYL (Your Money or Your Life) 領域では、E-E-A-T (Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness) の要素がこれまで以上に重要になります。信頼できる医療機関や政府機関のサイトが上昇し、一般的な健康情報サイトが減少した事例は、Googleが専門性と信頼性のある情報を高く評価していることの証拠と言えます。
したがって、アグリゲーターやUGCプラットフォームへの依存度が高いSEO戦略は、見直しを検討するべき時期に来ています。自社のウェブサイトを情報の中核とし、そこで高品質で正確なオリジナルコンテンツを提供することで、検索エンジンからの評価を高めることに繋がります。
また、一部のサイトがアップデート後に回復している点や、SISTRIXがキーワード可視性を測定している点から、このデータはあくまで一時的なスナップショットである可能性も考慮に入れる必要があります。しかし、この期間に発生した大きな変動の方向性は、今後のSEO戦略を考える上で非常に参考になります。
自身のウェブサイトが3月27日から4月8日までの期間にどのような影響を受けたか、サイトデータと照らし合わせて確認することを強くお勧めします。もし可視性の低下が見られた場合は、コンテンツの独自性、専門性、信頼性の観点から改善策を検討することが肝要です。
- 掲載元: Search engine journal
- 公開日: 2026-05-03T20:40:34+00:00

Google’s March Core Update Shifted Visibility Away From Aggregators via @sejournal, @MattGSouthern