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GoogleのAI概要、クリック数減少もユーザー満足度向上なし:報告

概要

無作為化フィールド実験により、GoogleのAI概要(AI Overviews)が表示されるクエリにおいて、外部ウェブサイトへのオーガニッククリック38%減少することが判明しました。

同時に、自己申告によるユーザーの検索満足度は、AI概要を削除した場合とほぼ変わらないという結果が出ました。この研究論文は、インド経営大学院とカーネギーメロン大学の研究者によってSSRNに掲載されたものです。

実験では、1,065人の米国の参加者を3つのグループに無作為に割り当てました。その結果、AI概要はクエリの42%に表示され、これらを削除すると検索あたりのアウトバウンドクリックは0.38から0.61に増加しました。

AI概要が表示されたクエリでは、オーガニッククリックが38%減少し、ゼロクリック検索が54%から72%に増加しました。この影響は、AI概要がページ上部に表示される場合に最も顕著でした。

ユーザーエクスペリエンスに関する調査では、AI概要を見たグループと見なかったグループ間で、満足度、情報品質、情報の見つけやすさなど、すべての測定項目で回答がほぼ同じでした。研究者らは、AI概要が「ユーザーエクスペリエンスの測定可能な改善をもたらすことなく、パブリッシャーからトラフィックを奪っている」と結論付けています。

この研究は、ユーザーを無作為に割り当てることで、AI概要がユーザー行動に与える因果関係を特定する、初の無作為化フィールド実験である点で重要です。これまでの関連研究の多くは相関関係を示すものでした。

なお、この論文はSSRNの草稿であり、まだ査読は行われていません。

解説

今回の無作為化フィールド実験は、これまでのAI概要に関する調査とは一線を画すもので、その信頼性は非常に高いと言えるでしょう。特に、オーガニッククリック38%減少したという結果は、サイト運営者やSEO担当者にとって非常に大きな意味を持ちます。

ユーザーの満足度が改善されなかったという点は、GoogleがAI概要を導入する目的の一つである「ユーザーエクスペリエンスの向上」が達成されていない可能性を示唆しています。これは、ウェブサイトがこれまで提供してきた価値が、AIによる要約によって代替され、クリックの機会が失われていることを意味します。

SEOの観点からは、コンテンツがAI概要によって容易に要約され、その結果、ユーザーがウェブサイトに訪問する必要がなくなることを防ぐ戦略が求められます。例えば、より深く掘り下げた分析独自データ体験に基づく洞察など、AIでは生成しにくい付加価値を提供することが重要になるでしょう。

また、AI概要への掲載を目指すか、あるいはAI概要に代替されにくいコンテンツタイプに注力するかなど、今後のコンテンツ戦略を見直すきっかけとなります。Google Search Consoleのデータを注意深く監視し、AI概要の出現によるトラフィック変動を把握することも不可欠です。

この研究はまだ査読中の草稿である点に留意しつつも、その知見は現在のSEOの状況を理解し、将来の戦略を立てる上で非常に貴重な情報源となるでしょう。


  • 掲載元: Search engine journal
  • 公開日: 2026-04-27T18:11:37+00:00

Google’s AI Overviews Cut Clicks Without Satisfaction Gain: Report via @sejournal, @MattGSouthern